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豪華絢爛な初夏の一大田園絵巻(山県郡千代田町)

[国の重要無形民俗文化財に指定される、伝統の花田植の公開日が間近に迫る]

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華麗な田園絵巻を繰り広げる壬生の花田植

 山県郡千代田町に古くから伝わる華やかな田植え行事「壬生の花田植」が来月1日(日)、同町壬生の花田植会場で開催されます。この地方には古くから、囃し田とも呼ばれる花田植という行事がありました。これは、派手に飾り立てられた飾り牛で代掻きをした後、太鼓打ちなどの囃子をバックに、かすりの着物にたすきがけの早乙女たちが歌いながら田植えをする神事のこと。田の神を祀って無病息災と五穀豊穣を願う農耕儀礼ですが、同時に苦しい田植仕事を楽しくするための方法でもあったといわれています。かつて大地主たちの中には自家の田植えの際に多くの人々を集め盛大に囃し田を行う人もおり、これに参加する牛には豪華な花鞍を飾り、早乙女たちは今日を晴れとばかりに着飾ったといいます。その様子があまりにも美しかったため、やがて花田植と呼ばれるようになったのだとか。田植えの際に早乙女を笛や太鼓で元気づける囃し田の芸能は、広島県をはじめ島根県、岡山県などに伝承されており、なかでもこの壬生の花田植は国の重要無形民俗文化財に指定され、同町の川東、壬生両田楽団によって熱心に伝承されています。江戸時代から盛大に行われていた花田植が明治中期ごろから下火となったのをきっかけに、これを永久に保存伝承しようと当時の住民や町の商家が主催し、毎年実施するようになった伝統は今日までおよんでいます。

 毎年6月第1日曜日の公開日には、全国から観光客やアマチュアカメラマンなどがつめかけてにぎわう壬生の花田植。今年も大太鼓や小太鼓、笛などが賑やかに囃される中で早乙女が田植唄を歌いながら田を植えるなど、昔ながらの艶やかな田園絵巻に熱い視線が注がれることになりそうです。また当日は、同町の川西神楽団、河内神楽団、更山神楽団が共演して行う神楽大会、壬生小子ども田楽や本地花笠おどりをはじめ、12頭の飾り牛、壬生・川東両田楽団が壬生商店街を練り歩く道行きなど、無形文化財合同まつりも合わせて行われます。千代田に初夏の訪れを告げる伝統行事を、みなさんもこの機会にぜひご覧ください。

●お問い合わせ/千代田町観光協会 TEL(0826)72-6908
●お問い合わせ/千代田町商工会 TEL(0826)72-2380

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