アクティブニュース

全てみる

魅力ある地域づくりへ具体的提言(比婆郡東城町)

[事務局長が研究書の中で、中山間地域の観光地としてのあり方について持論を述べる]

地域イベント

なし

魅力ある“地域づくり”のための17の貴重な提言を収めた研究書。本県連職員も推奨

 地域資源を最大限に有効活用し、外に開かれた魅力ある地域づくりに向けた具体的な提言を施そうと先月1日、(社)家の光協会から『グリーン・ツーリズムとむらまち交流の新展開』(持田紀治氏編著)が発行されました。本書は、研究者と企画指導の実務に当たっている専門家が参加した産学官の異業種交流による共同研究で、編著者の広島県立大学・同大学院教授、持田紀治氏を含めて16名の専門家などが編集に参加。その一人として東城町商工会の久岡武美事務局長が、帝釈峡観光協会事務局長の立場で“伝統的観光地からの脱却”をテーマに執筆に加わり、これまでの豊富な経験と知識を生かして持論を展開しています。

 本誌の中で久岡局長はまず、過疎化や高齢化が進み、地域経済全体が停滞的に推移する中山間地域における地域危機の克服策のひとつとして、グリーンツーリズムを支持。中山間地域が観光地としての立脚を図るには行政などの関係諸機関の協力はもちろん、観光事業に携わる事業者自らの努力が大前提であることを述べるとともに、農業体験、田舎暮らしなどを拠りどころとした従来型のツーリズムとは異なる視点で、森林、樹木などを素材に求めた新たなツーリズムのあり方を提言。同町を例に取り、地元事業者らが伝統のみに依らず観光客のニーズを捉え、ホスピタリティの向上に自ら努めることが重要であることを示唆し、本誌の命題である都市と農村交流の新展望として、地域資源を活用した住民参加による森林づくり、都市部の住民を招いて行う植樹会などといった具体例を提案。同町では先月末、広島市内から多くの参加者を集めて、巨樹の見学会などが実際に行われているようです。

 久岡局長は町の振興課長を務めた後、平成7年7月、東城町商工会および帝釈峡観光協会事務局長に就任。以来、帝釈峡地域(神石郡油木町・神石町、比婆郡東城町)が今後も観光地として発展してくためには、新たなグリーンツーリズムの方向性を確かなものにすることが重要との考えから、各地での講演や視察、研修などを重ねてきました。最近では、帝釈峡が属する油木町、神石町および東城町3商工会の共同事業として、帝釈峡地域観光事業の活性化を共通課題とする広域経営改善事業に参画し、活性化計画のとりとまとめにかかわるとともに、その具体化に向けて主体的に取り組んでいます。かつて、同町での産業廃棄物処理施設の建設反対運動に係わったことをきっかけに、自然保護活動の企画・運営に携わるようになり、昨年、森林保護を専門分野とする環境カウンセラーにも認定されました。「人の文章を読むのは楽だが、自ら書くとなれば決して楽とはいえなかった」、と久岡局長は半年以上におよぶ執筆期間を振り返り、「森に囲まれた水源郷、帝釈峡のPRに加え、環境問題についても考えてもらえるきっかけになれば」と本書に期待を込めています。

●お問い合わせ/東城町商工会 TEL(08477)2-0525

このサイトを広める