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由緒ある御堂に幻想的な彩り(沼隈郡沼隈町)

[美しく夜空に広がる花火と燈篭流しが真夏の一夜に夢を描く]

地域イベント

 福山市鞆の浦から西へ約4km。沼隈郡沼隈町の沼隈半島東南端に位置する阿伏兎岬。その突端、瀬戸内海に突き出した10m余りの岩頭に建つ朱塗りの観音堂が“阿伏兎の観音さん”として有名な磐台寺です。険しい海食岸の突端にそそり立つ御堂の雄姿はまさに瀬戸内海きっての絶景で、かつて浮世絵師の歌川広重も『六十余州名所図絵』の中にこの景観を描いたほど。現在の御堂は元亀元年(1570)、毛利輝元が大檀那となって建立したもので、福山城主水野、阿部公などの補修によって現在に至り、国の重要文化財に指定されています。阿伏兎の観音堂は室町時代から朝鮮からの使者にも知られるほど有名で、後の江戸時代に朝鮮通信使が定期航路で鞆の浦に向かうようになると、さらにその名をはせるようになりました。初めての通信使が観音堂の姿を目にしてからおよそ500年。御堂は今も絶壁の上に建ち、昔と変わらず瀬戸内海を見守っています。航海安全の祈願所、子授け観音安産の守護などとして人々の厚い信仰に支えられている磐台寺には祭礼も数多く、なかでも毎年8月9日に行われる「阿伏兎観音祭り」は数百年来の伝統を持つお祭りとして、古くから地域の人々に親しまれている伝統行事として有名です。

 

 今月9日(金)に行われる阿伏兎祭りは、阿伏兎観音の四萬八千日大祭として執行されるお祭りで、その日にお参りすれば4万8千日お参りしたのと同じご利益があると伝えられています。当日は磐台寺境内をキャンドルで華やかに彩り、その周辺で燈篭流しや花火大会が行われます。燈篭流しは磐台寺のお盆行事として先祖供養や健康、安全祈願などのために行われるもので、午後8時頃から約1,000個の燈篭が流されます。その後、阿伏兎の瀬戸付近の海上に約1,000発の花火が打ち上げられるなど、厳かな雰囲気のもとに幻想的な夏祭りが繰り広げられます。夜店などもにぎやかに出店し、古き伝統の面影を今に伝える沼隈の夏祭りに、みなさんもぜひご参加ください。

 

●お問い合わせ/沼隈町観光協会 TEL(084)987-1313
●お問い合わせ/沼隈町商工会 TEL(084)987-0328

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