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酒米をつうじて地域交流(甲奴郡甲奴町)

[幻のお米で醸すお酒を味わいながら、日本酒文化のすばらしさ再発見]

地域イベント

昨年、山形県余目町で行われた交流会には、全国から数多くの日本酒ファンが集結

 “亀の尾(かめのお)”という言葉を聞いてピンとくる人は、なかなかの日本酒通かもしれません。亀の尾は、日本酒ファンにとってキーワードのひとつともいえる、ササニシキやコシヒカリ、ひとめぼれなどの有名食米の祖先にあたる古いお米の品種です。今から約100年前の明治26年、山形県庄内に住む阿部亀治という人物が、冷害による冷立稲の中にみごとに実った3本の稲を発見。これを原種とし選抜、育成を行い、冷害に強い品種を完成させました。その米は、亀治翁の一字を取り『亀の尾』と命名されました。当時としては多収型で美味しい、画期的な水稲品種として同県の奨励品種にもなりましたが、化学肥料が中心の栽培で肥料を多くした米づくりに適さない亀の尾はしだいに作られなくなり、近年では幻の米とも呼ばれていました。現在、酒米としてよみがえった亀の尾は全国40数社の蔵で醸造されており、日本中の地酒ファンから高い支持を得ています。

 

 日本の良食米のルーツである亀の尾の発祥地、山形県余目町ではこの地域固有の資源に着目し、亀の尾をシンボリックにとらえながら、米・酒などを柱にした地域再発見活動を展開しています。同町では、地産地消をめざしながら地域の活性化を促すことなどを目的に、亀の尾をテーマにした「全国亀の尾サミット」を6年前に開催しました。同サミットは、酒造米として再評価されている亀の尾にスポットを当て、関係者らが交流しながらお米にこだわった地域活性化を図るため取り組みで、平成9年に第1回目が行われた後、大阪府大阪市、宮城県古川市、島根県温泉津町で開催されるなど、米の作り手や酒造りの蔵人、飲み手などがそれぞれの思いを語りながら、明日の地域づくりと夢づくりを行う試みは年を追うごとに大きな流れとなりました。昨年は21世紀の最初の年ということで再び余目町で行われ、今年で第6回目を迎える同サミットが8月31日(土)、酒処・広島の甲奴郡甲奴町で開催される運びとなりました。

 

 今回のサミットは甲奴町商工会が事務局として、同町本郷のカーター・シビック・センターを会場に、亀の尾を原料米に使っている全国の蔵元などから関係者を集めて行われます。同イベントは3部構成で行われ、メインとなる第1部では日本全国の亀の尾の飲みくらべ、広島の旬の味覚の食べくらべなどを楽しみながら、亀の尾づくりや日本酒文化のすばらしさを再認識してもらう“甲奴亀の尾全国酒まつり”を開催。第2部は“世紀をリードする亀の尾ネットワーク”をテーマに、前島根大学学長の北川泉氏が亀の尾ネットワークと中山間地農業の役割について基調講演を行うほか、中国新聞柳井支局長の石田信夫氏をコーディネーターに迎え、参加者らとパネルディスカッションで意見交換などを行います。第3部では亀の尾ネット交流会として亀の尾関係者と一般参加者の交流会を開き、亀の尾を酌み交わしながら酒談義に花を咲かせてもらいます。このほか、地域特産物食べ歩き、全国亀の尾銘酒展示即売会などのプログラムもあわせて行われる予定です。サミットは入場無料。酒まつりは前売券1,500円(当日券2,000円)、交流会は参加料4,000円(酒まつり共通券5,000円)。詳しくは、商工会までお気軽にお問い合わせください。

 

●お問い合わせ/甲奴町商工会 TEL(0847)67-2433

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