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機能性に富んだ万能クッション

高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして開発。多目的な用途にも対応

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機能性に富んだ万能クッション

▲吸水性に優れた座席汚れ防止クッション“うっかりシート”。
下写真は、うっかりシートの装着例

 

福山市神辺町の福祉車両製造販売業“オートフォーラム(株式会社小林輪栄店)”が、ドライバーや同乗者の快適性向上を目的にした車内用便利グッズを企画し開発。今月から全国へ向けて本格的な販売を開始しました。

 

同社が売り出したのは、座席汚れ防止クッション“うっかりシート(価格4,725円)”。吸水性に優れたクッションで、当初は高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして売り出す考えでしたが、「走行中のズレを防いで長距離運転の疲れを和らげ、ペットのトイレ対策にも有効。車を降りれば座卓クッションとしても使え、幼児のトイレトレーニングにも最適」と開発者の一人である同社の小林勇社長。「使う人のアイデア次第でさまざまな用途に対応するアイテム」と利用をすすめています。

 

もしもの時に車の座席を汚さないためのクッションとして開発。通気性に優れたメッシュ生地のクッションの中に専用吸水シートが入っていて、例えばうっかり水をこぼしても吸水シートがしっかりキャッチ。吸水シート1枚で300ccの給水容量。うっかりシートには吸水シート5枚が付属し、滑り止め生地を使用した裏面から簡単に出し入れできます。汚れた吸水シートはさっと取り出してゴミ箱へ。クッションは水洗いして何度も使えます。軽量で持ち運びやすく、見た目は普通のクッションなのでどこに置いても目立ちません。

 

同社と協力企業“株式会社オフィス清水(東京都荒川区)”が共同で商品企画し、福祉用具企画製造販売業の“あい・あーる・けあ株式会社(東京都葛飾区)”が製品化したもの。

 

小林社長がうっかりシートの開発を思いついたのは、介護関係事業者から耳にしたある出来事がきっかけでした。その内容は、介護施設を利用していたある通所者が、送迎途中の車内で失禁したことを苦にして、施設への通所を拒むようになったというもの。トイレまで我慢できず尿漏れするケースがある一方で、オムツの利用に抵抗感がある人も多いなど、「表立っては見えないけれど、本人にも周囲の関係者にとっても深刻な問題」と小林社長は感じました。

 

一般的に高齢者施設や施設の送迎車両に使われる椅子や座席には、「布張りとビニールレザー張りの2種類がある」と小林社長。「それらに生理水を掛けると、前者の場合は布地を通して椅子や座席に浸み出し、後者の場合はそのまま椅子や座席を伝って隣席や床面を濡らす」。高齢者や要介護者が車内で失禁した場合、匂いや汚れなどで誰にも知られずに問題を処理することは困難。「それでも、最小限の準備であのような不幸な出来事をなくすことができればと思った。ましてそれが自分の両親だったらと考えると」。そんな思いから小林社長は協力企業とともにうっかりシートの開発構想に着手。

 

利用者の気持ちに配慮し、どうすればプライバシーを守ることにつながるかを念頭に置いて構想を練りました。開発段階では、座り心地や夏場の暑さ対策はもちろん、固定具を使わず座席に装着する方法、内袋にある吸水シートを目立たなくするための特殊な縫製に至るまで、細かなチェックや修正作業を何度も繰り返しました。実用新案の登録出願や商品パンフレットのデザイン作成などでは、商工会の支援や経営革新に対する支援制度が役立ったといいます。

 

高齢者や要介護者にターゲットを絞って開発した商品でしたが、「車の中でも自宅でも用途に応じて自由に使えるのが魅力」と万能性を強調し、幅広い利用を呼びかける小林社長。「流通や販売に関しては課題が山積みだが、一つでも多くのうっかりシートを世に送り出し、社会のために役立ちたい」と意気込みます。

 

●お問い合わせ/オートフォーラム(株式会社小林輪栄店) TEL(084)963-2212
●お問い合わせ/広島県商工会連合会東部支所 TEL(084)960-3107

 

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