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「農商工連携セミナー&交流会」大盛況

農商工連携を促進して地域経済を活性化させようと、商工会などが企画し開催

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三次広域 商工会

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「農商工連携セミナー&交流会」大盛況

▲「市内産品マッチング交流会」には10の個人事業者・事業所が出展し、延べ約50種類の加工産品を展示。

 

三次広域商工会・三次商工会議所・三次農業協同組合(JA三次)の3団体が実施主体となり展開する“農商工連携等サポート事業”主催の「農商工連携セミナー&市内産品マッチング交流会」が1日、三次市東酒屋町の広島三次ワイナリーで開かれました。農商工連携による新事業展開、地域資源を活用した新商品開発などの取り組みを促進し、地域経済の活性化を図ろうと開かれたもので、農商工連携の具体的な手法やアイデアを紹介するセミナーと、生産者間の連携促進を目的とした交流会の2部構成で行われました。

 

第1部のセミナーでは、“(株)クリエイティブ・ワイズ”の三宅曜子代表が、“農商工連携で輝く地域!”をテーマに講演。内閣府の“地域活性化伝道師”でもある三宅代表が、具体的な事例を交えた力強い講演を繰り広げ、会場を埋めた聴衆に熱いメッセージを届けました。

 

三宅代表は社会心理学的な視点から、時代のニーズが“モノ”から“コト”へと変わった、と分析。コトとは、商品・サービスの持つ世界観や物語性、地域性、作り手の思いなどを指して言う言葉で、品質や価格が良いか、安いかが重要な判断材料となっていた時代と異なり、「そのモノを使ってどのようなコトができるのかをイメージさせることが買い手の感情を動かし、購買行動につながる」と説明。つまり、現在は買い手が付加価値を志向する時代で、モノではなくコトを売ることが重要である、と強調しました。

 

三宅代表曰く、「価値とは魅力のこと」。地域の価値とは地域の魅力で、魅力ある地域ブランド構築のためには、その土地ならではの地域性を掘り起こしてストーリー化することや、産地としての地域の定評を高めていくなどの付加価値を付けて売る試みが重要、と力説。さらに、より強い地域ブランドを作り上げるには、「顧客ターゲットの明確化が必要」。不特定多数に売ろうと考えると、焦点が曖昧になり、「可もなく不可もなくの商品になる」ことが理由の一つ。また、メインのターゲットを明確にイメージし、魅力を感じ取ってもらえるかどうかを考えていくことが重要なプロセスである、と説明しました。

 

地域の魅力を見出すには、「5つの視点が必要」と三宅代表は提案。一つ目は、“モノではなくコトを見る”こと。商品を単にモノとして売るのではなく、地域のストーリーや産地としての定評を加えて価値を上げていくことが重要で、二つ目は、“地域の資源を視点を変えてみる”こと。地域の資源を「どのような視点で見つめ直すか」が価値を引き出す重要な鍵で、次に“細部にまでこだわること”。四つ目は“古いモノを現代に合うように生かす”ことで、最後に、時代のニーズや社会の変化をいち早く察知すれば、今後求められる商品・サービス像が的確に把握できることから、“次の時代を読み、価値に気付く視点を広げる”ことである、と提言。

 

農林水産物・食品の地域ブランドの目指すべき姿とは、まず、モノの価値(食味、栄養などの品質)を確立し、地域と密接な関連性を持つことが一つ。次に、それらを伝えるための適切な表示やパッケージなど売り方を工夫し、消費者の信頼を裏切らないブランド管理を行うことなどと持論を披露しました。

 

第2部の交流会は、三次市域の地域資源を生かし、農業の6次産業化を推進している生産者同士のネットワークづくりを支援する目的で開かれたもので、10の個人事業者・事業所が出展。出品品目は延べ約50種類におよび、各出展者が自慢の商品やこだわりの味を自信たっぷりにPR。地元農畜産物の加工品、米粉関連商品など目移りするほどの品揃えで、ふるさとの味や珍しい食材を求めて訪れた市内の食品関係者など多くの人で賑わいました。

 

物珍しさから注目を集めていたダチョウ飼育業の“広島県布野オーストリッチ株式会社”は、国産だちょうサラミ、オーストリッチソーセージなどを出品。ソーセージをホットプレートで焼き上げて試食を振る舞いながら、「ダチョウが持つ新たな食材としての可能性を追求している」と自社の取り組みをアピール。

 

“JA三次やきごめ部会”は、三和町特産の焼き米を紹介。焼き米を魚介入りのパエリア風にアレンジし、幅広い用途の食材として利用できることをPRしながら、「非常食としても利用できる」と商品を売り込んでいました。

 

“農事組合法人ファーム紙屋”は、玉ねぎのワイン漬け、玉ねぎのカレーピクルスなど、地元農産物を洋風・エスニック風にアレンジしたユニークな手づくり惣菜を出品。三次産米のおにぎりとともに試食をすすめ、地元農産物を生かした加工品のおいしさを伝えながら、訪れた人たちに地産地消の大切さを訴えていました。

 

個人で参加した農業の山下雅弘さんは、丹精込めて作った赤肉メロン、ミディトマトの出来栄えを披露。「赤肉メロンはカロチン豊富で夏バテ対策にも効果的」「栄養価の高いミディトマトは夏にぴったりの食材」などと商品のセールスポイントを説明しながら、自慢の味をPRしていました。

 

「三次地域には農商工連携の芽となる資源が数多く眠っているが、案外、地元の人がそのことに気付いてない」と主催者の一人で、三次広域商工会の山崎祐輔主任。「地元の人に地域資源を再認識してもらうと同時に、生産者同士の交流を促し、農商工連携につながるネットワークの構築を支援したかった」と開催の趣旨を語り、生産者同士の新たな連携による取り組みに期待を寄せているようでした。

 

●お問い合わせ/三次広域商工会 TEL(0824)44-3141

 

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