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女子学生が商店・商店街を診断

商工会商業部会が県立広島大学の女子学生らを地元の壬生商店街に招いて実施

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女子学生が商店・商店街を診断

▲壬生商店街を訪れた女子学生たちが、商店街の視察や店舗経営者への聞き取り調査などを行った。

 

北広島町商工会商業部会の招きで、県立広島大学の女子学生たちが23日、北広島町壬生の壬生商店街を訪れ、商店診断・商店街診断を行いました。同大学経営情報学部経営学科の2年生8人が、店舗の見学や商店街の視察、店舗経営者への聞き取り調査などを行い、同商店街の活性化策を探りました。

 

若者の視点を商店街の活性化に生かそうと、本県連が昨年度まで実施していた「産学連携商店街ミニ診断(産学連携小規模事業者活性化推進事業)」をヒントに企画。同商工会商業部会は、過去の同事業で、加計本通商店街(山県郡安芸太田町)、可部新中央商店街(安佐北区可部)などを診断した実績を持つ同大学の粟島浩二准教授に協力を要請。粟島准教授のもとで経営学を学ぶ8人の女子学生が、同商店街の商店診断・商店街診断を担当しました。

 

女子学生たちは始めに、同商店街の店舗の現状を把握する実態調査のために、老舗の羊羹屋“山尾永寿堂”を訪問。築90年以上の日本家屋を見学しながら、昔ながらの商家の情緒ある趣を体感し、代々伝わる羊羹づくりの工程を見学しました。古民家の風情を残した日本家屋は彼女らの目には新鮮に映ったようで、「旅館としても使えそう」と感嘆しきり。伝統的な技術と独自の製法による羊羹づくりにも興味を引かれたようで、その様子を食い入るように見つめながら、「一回の工程にどれくらいの時間がかかるのか」「1日に何本くらい作ることができるのか」などと熱心に質問を繰り返していました。

 

山尾永寿堂を見学した後、一行は同商工会職員の案内で商店街を散策。近年空洞化が進んでいる旧商店街、車の往来が激しい壬生バイパス沿いなどを隈なく歩きながら、同商店街の実情をつぶさに確認しました。

 

その後、女子学生たちは3班に分かれ、それぞれ2店舗で聞き取り調査を実施。今回の聞き取り調査で粟島准教授は、デプスインタビューを採用。これは、質問者と回答者が対話方式で長い時間をかけて行う取材方法で、粟島准教授によると「深い意見を引き出して、相手の感情や思考をより明らかにすることができる」。

 

女子学生たちは、店舗経営者らが考える商店街のイメージや問題点、商店街に必要だと感じていること、今後の経営の見通しなどの具体的な質問を丁寧に投げかけながら、じっくり時間をかけて相手の意見や本音を引き出していきました。

 

店舗経営者らから見た商店街の印象は、「人通りが少ない」「商店街として成り立っていない」といった、ややネガティブなイメージが強いことが判明。問題点としては、「高齢化が進んでいる」「後継者が不足している」などの声が聞かれたほか、「地域の人が大型店に流れている」「固定観念に縛られて、柔軟な発想が生かされにくい環境」と現状を不安視する声が数多く聞かれるなど、店舗経営者らが商店街の未来に明るい希望を見出せなくなっている現状が、女子学生たちの聞き取り調査によって浮き彫りとなりました。

 

一方で、「どのお店もお客との距離が近い」「花田植えなど古き良き伝統文化を継承している」「四季折々の季節感を楽しめる町並み」などと商店街の魅力を明るく語り、昔ながらの商店街の良さを強みにして、新たな顧客を獲得したいと話す店舗経営者らも。「商店街全体でHPやブログを作り、店主らが日替わりで情報更新」といったアイデアを披露する人もいて、全体として見れば、現状を何とか打破したいと考えている店舗経営者らが大半で、聞き取り調査を行った女子学生たちもそうした思いを強く感じ取ったようです。

 

女子学生たちは今回の診断結果を報告書にまとめ、来月中旬頃に報告会を開き、個店活性化策の提言を行うことにしています。

 

●お問い合わせ/北広島町商工会 TEL(0826)72-2380

 

北広島町商工会のホームページはこちら

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