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「商店診断・商店街診断」の報告会開催

都合7回にわたって大朝地区を訪れ地域課題を調査した学生が6つの活性化策を提案

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北広島町 商工会

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「商店診断・商店街診断」の報告会開催

▲(写真上)活性化策を提案する手石雄太さんと信原ともみさん
 (写真下)スライドを見ながら学生の意見に聞き入る地域住民

 

北広島町商工会が実施する今年度の「商店診断・商店街診断」で、北広島町大朝地区の商店街や施設などを視察した広島工業大学環境学部の学生たちが、診断の分析結果や改善策を発表する報告会を10日、旧同商工会大朝支所(現町大朝支所内)で開きました。森保洋之同学部教授のゼミ生、手石雄太さんと信原ともみさんが、若者の視点から見た商店・商店街の活性化策を出席者に向けて発表しました。

 

学生たちは昨年8月以降、都合7回同町を訪れ、大朝、新庄両商店街の現状を自分たちの目で確かめたほか、商店主や地域住民、町内の中学校、高校に通う生徒や保護者らを対象にしたインタビュー調査やアンケート調査を実施。両商店街の現状把握や課題分析と並行して、これからの大朝・新庄地区にあったらよいと思うもの、両地区を活性化させるためのアイデアなどを尋ね、621人から回答を得ました。約5か月にわたる調査、検証の結果を整理し終えた学生たちは、報告会で6つの改善策を提案。集まった地域住民らに対し、一つひとつ丁寧に説明をしていきました。

 

学生たちが最初の提案Aとして挙げたのが、ベンチの設置。店舗や自宅にある椅子を通りに設置して、地域のコミュニティ空間を生み出そうというもの。発表者の1人、信原さんが「福山の未来づくりプロジェクト」の一環として地元の福山市内で行った社会実験イベント「しゃべって、すわって、あったまローズ」をヒントにした案で、「住民の意識が通りに向き、交流の場が生まれる」「車中心の生活の中で、一息ついて町を見渡せる場所が生まれる」と設置効果を説明。ベンチを置く際には、人が集まりやすい場所に置くことや、誰でも気軽に座れるような配慮が必要などと付け加えました。

 

提案Bとして示したのが、空き家・空き店舗の利活用。「インタビュー調査を通じて、利活用の必要性を感じた」という学生たちは、空き店舗などの店先を一部開放し、“まちなかの茶の間”を作ることを提案。誰でも自由に出入りできる多目的空間を作ることで、利用者同士の交流を促進させ、商店街に活気を呼び戻そうという狙いです。「大朝の歴史や文化について学ぶ住民講座や郷土ミニ展示、児童・生徒の学習スペースに」と利活用案を提示し、「さまざまな人が利用できるような取りきめが必要」「持続可能な管理体制の構築が必要」などとアドバイスを添えました。

 

提案Cでは、ショッピングセンター“わさーる”と旧大朝商店街を結ぶ導線として、大朝車庫(JRバスの車庫)の利活用を提言。「フリーマーケットのような自由なイメージのイベントに利用できるのでは」と述べて、大分県豊後高田市の行商リヤカー市場などの取り組みを紹介。他県の先進的な取り組みを参考に、新たな人の流れを生み出す仕掛けづくりを求めました。

 

提案Dでは新しい観光マップの作成を要望。既存の観光マップをもとに現地調査を行った際、「地図がデフォルメされて距離感が掴みにくく、読み取りづらいと思った」。新しい観光マップは町外者だけを対象にするのではなく、地域住民に地元の価値を再認識してもらい、地元案内に生かせるツールにすることが目的などと前置きし、自作の観光マップ案をスライドで紹介。情報を書き込むための余白を取った地図で、「これをもとに検討してほしい」と呼びかけました。

 

提案Eでは新しいイベントを検討するよう求めて、地域食材を生かした地産地消料理コンクールの開催を提案。学生たちは現地調査を通じて知った、同町の恵まれた食材に着目。誰でもできる料理によって世代間交流を促進し、地産地消と食育の推進を図ることで、「町外者を呼び込むことができ、地域住民が地元の魅力に気づくことができる」などと話しました。さらに、郷土の歴史と文化を生かしたまちなか展示を提案。鳥取県米子市で開かれた江戸時代にスポットを当てた企画展などを参考情報として紹介し、「地元の歴史や文化を学んで未来に継承してほしい」と訴えました。

 

最後の提案Fでは、地域住民が日頃培っている技能や知識、経験を披露する機会づくりを要望。地元の活力を引き出すことは地域全体の活性化、地域教育力の向上や地域への誇りを育むことにもつながり、「大朝の今後にとって意義深いもの」と語りました。

 

学生たちが発表を終えた後、森保教授が「泡立て続けることの大切さ」を説明。森保教授曰く、「地域の中で何かが共同して動いて行くことが、今求められているコミュニティの姿」で、シャボン液をかき混ぜると泡が立つように、地域コミュニティの再生と活性化を図るには、地域住民が主体となって継続的にまちづくり活動に取り組み続ける=泡立て続けることが重要、とアドバイス。学生たちの提案を地域再生の一つのチャンスとして捉え、できることから実行に移すよう呼びかけました。

 

●お問い合わせ/北広島町商工会 TEL(0826)72-2380

 

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