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事業所紹介-福光酒造株式会社(北広島町商工会)

[廃業から復活した老舗酒蔵。地元ゆかりの吉川経基没後500年を記念した新商品を発売]

事業所・店舗紹介

北広島町 商工会

「商店街に人と賑わいが戻るために力を尽くしたい」と福光さん

 古くから酒造りの文化が育まれてきた山県郡北広島町は、全国でも数少ない「どぶろく特区」に指定されています。ここでどぶろく造りに励んでいる福光酒造は、昭和8年創業の老舗酒蔵。製造していた日本酒「朝光」は、地元の祭りや冠婚葬祭、神楽でも欠かせないものになっていました。しかし、平成18年に蔵元杜氏だった3代目が病で倒れ、やむなく廃業。これを機に日本酒の酒造免許も国に返納してしまったため、その歴史にいったん幕を閉じることになりました。

 

 平成27年、福光酒造創業者のひ孫にあたる福光寛泰さんが岩国市の村重酒造株式会社を退職し、4代目の蔵元に就任したことで酒蔵として復活。酒造免許の再取得はハードルが高くて叶いませんでしたが町の特許免許を活かして、どぶろく造りに励んでいます。

 

『辛口濁酒 鬼吉川』1870円(720ml)税込

 1月28日には、北広島町ゆかりの武将、吉川経基にちなんだ新商品『辛口濁酒 鬼吉川』の発売を開始しました。原料となる米は地元産のこいもみじ、酵母は広島県オリジナルの「広島もみじ酵母」を使い、全て手作業で造った自慢の逸品です。同酒造の看板商品『朝光』は発泡性がありやや甘口なのに比べ、発泡性を抑えて辛口に仕上げ、食中酒として楽しむことができます。限定1700本で、北広島町の『ショッピングセンターわさーる』や『道の駅舞ロードIC千代田』などで購入可能です。

 

 ラベルのデザインは北広島町商工会のサポートで専門家を派遣し、画家の森田歩武さんが担当。小規模事業者持続化補助金を活用して0℃で保存できる冷蔵庫を購入したり、町のビジネス補助金で醸造用のタンクを購入するなど商工会が様々な支援を行っています。また、2月1日、2日に広島市中区の中央公園で開催された広島フードスタジアム、2月7日、8日に広島市西区の広島市中小企業会館で行われたビジネスフェア中四国2020に出展するなど、販路開拓にも力を注いでいます。

 

明治6年に建てられた趣ある酒蔵

 どぶろくのほか、自家栽培でブドウ4種を育てワイン造りにも挑戦中。今年11月上旬に完成するワインは、カウンターを備えた酒蔵の一角で提供する予定です。趣ある酒蔵は明治6年頃に建てられたもの。福光さんはこの建物についても、いずれは和室3室、洋室1室の2階を使い、オーベルジュ(泊まれるレストラン)として有効活用したいと考えています。

 

 「もともとお酒は地元の風土と一緒に育まれてきたもの。その土地のお酒を飲むと郷土のいろいろなことが分かります。地元の酒蔵が復活したことで、地域の料理、芸能などと一緒にコラボしながら地域を盛り上げていきたい」と福光さん。そんな想いに共感し、一緒にまちをもりあげてくれる仲間を増やしていきたいと目を輝かせていました。

 

○福光酒造株式会社

住所/山県郡北広島町大朝2441-1

TEL/050-5812-3718