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「ひろしま夢ぷらざ 出展事業所・団体等講習会」開催

地域活性化の伝道師・萩しーまーとの駅長が地域資源を活用した特産品開発の極意を伝授

セミナー・プロジェクト

広島県商工会連合会

「ひろしま夢ぷらざ 出展事業所・団体等講習会」開催▲雑魚にスポットを当てた中澤氏のビジネス戦略。事業に活かせるヒントがいっぱいです。

 

 広島県商工会連合会は、3月4日(水)にメルパルクHIROSHIMA(中区基町)にて、「ひろしま夢ぷらざ 出展事業所・団体等講習会」を開催しました。ひろしま夢ぷらざ出展者に新たな販路を見出してもらおうと実施されたもので、92の事業所と団体等から126名が参加。広い会場は、販路開拓に熱い想いを持った参加者で埋め尽くされました。

 

 最初に講演を行ったのは、萩しーまーとで駅長を務める中澤さかな氏。「地域資源を活用した特産品開発について」をテーマに講演を行いました。

 

 中澤氏は大学卒業後、1980年にリクルートに入社。2000年に退職後、「道の駅 萩しーまーと」立ち上げのための全国公募に応募し、駅長に就任しました。2011年には、地産地消優良活動表彰で最高賞の農林水産大臣賞を受賞。地元の人の利用はもちろん、県外からも多くの観光客が訪れ、押しも押されぬ人気観光地へと成長しています。

 

 冒頭で中澤氏は「ブルーオーシャン戦略」の重要性について説明。ブルーオーシャンとは、競争の少ない未開拓市場のこと。「今後、みなさんが商品開発に取り組む時は、ありふれた素材で普通の加工品を作っても不毛な価格競争に巻き込まれるだけ。比較される対象の少ない新たなジャンルの製品にチャレンジするべき」とアドバイスしました。

 

 実例では、平成の出世魚と称される「萩の金太郎」を紹介。漁師が沖で捨てていた魚がブランド魚へと上り詰めた経緯を説明しました。今や「萩の金太郎」は高級料理店でも使用される高級魚。誰も気に留めなかった魚を、漁業再生の切り札にしたビジネス戦略は、全国的にも注目を集めました。

 

 そのほか、驚くほど安価で販売されていたヒラメを使った丼ぶりや地元産の食材にとことんこだわったメニューの開発、ヤズの加工品開発などを次々と紹介。地域の食材とアイデアを活かした技ありの商品開発に、多くの参加者が感銘を受けていました。

 

 最後に中澤氏は売れる商品の条件について「おいしいのは当たり前。地物素材の使用も今や当たり前。地域の食文化・食習慣を色濃く反映し、その上でおいしそうに見えることが需要です。さらに「おもしろい」「興味深い」「気が利いている」など楽しくなる演出があること」とまとめ、ブルーオーシャン戦略に取り組んでほしいと参加者にエールを贈りました。

 

 次に講演を行ったのは、「ひろしま夢ぷらざ」所長で県連事務局次長の倉岡達志氏と「ひろしま夢ぷらざ」嘱託専門指導員の大下治明氏。

 

 まず壇上に立った倉岡事務局次長は、「ひろしま夢ぷらざ」開設の意義やこれまでの歩みを紹介しました。今でも他県から視察に訪れることにふれ、「ひろしま夢ぷらざ」が成功したポイントについて、立地や公共性の高さ、市域(商工会議所)の商品も揃える「オール広島」が手に入る品揃えの良さ、補助金依存から独立採算への移行などを列挙。最後に「地域を元気にするというコンセプトを大切にして、今後も運営をしていきたい」と締めくくりました。

 

 続いて壇上に上がった大下氏は、最初に講演を行った中澤氏の話にふれ「いつも見ている目線から角度を変えて商品を開発することが成功の秘訣」と分析。「これからみなさんがどんな商品を開発するのかが楽しみ」と付け加えました。辛口の人情派として知られる大下氏ですが、3月いっぱいで退職します。「ひろしま夢ぷらざ」を支えた功労者に、会場からは惜しみない拍手が贈られました。

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