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ウォーキング道が「地域産業資源」に

クローズアップ商工会

呉広域 商工会

ウォーキング道が「地域産業資源」に 安芸郡坂町の町内一円に張り巡らされているウォーキング道が、“坂町ウォーキング道(坂町ふるさと自然のみち)”として、広島県の「地域産業資源」に追加指定されました。

 このウォーキング道は、坂町商工会が昨年度の「地域資源∞全国展開プロジェクト」で、ウォーキングによる観光開発事業を進めてきた舞台であり、その取り組みの結果が今回の追加指定につながることに。“ウォーキング日本一のまち”を掲げて取り組んだ坂町商工会の事業が、また新たな成果を収めることになりました。

 経済産業省の「中小企業地域資源活用プログラム」の一環として昨年6月、地域資源を活用した新たなビジネスを支援する「中小企業地域資源活用促進法」が施行されました。地域産業資源は同促進法に基づくもので、地域資源を活用した新商品、新サービスの開発や市場化に取り組む中小企業を国が支援して、“地域発のブランド構築”を目指すというもの。ここでの地域資源とは、“農林水産物”“鉱工業品とその生産技術”“観光資源”を指します。

 坂町ではこれまで、“広島産かき”と“自動車部品”が県の地域産業資源に指定されています。指定のためには、地域資源の新しい活用方法を提案することがまずひとつ。さらに、地域外の市場へ販路を拡大したり、地域内に観光客入り込みを増やすなど、地域に経済効果をもたらす取り組みであることが条件となります。

 広島産かきは隣接する広島市、呉市をはじめ8市町が、自動車部品は近隣の府中町、海田町など7市町がその指定地域となっています。ここで問題となるのが、同一資源が指定されている地域に対しての売り込みや呼び込みは、それがどれだけ成功しても“経済効果のカウント”に含まれないこと。かきや自動車部品は指定地域が多いため、市場が狭められています。かといって他県に打って出る力もありません。坂町の地域産業資源は地域の活性化に生かされず、埋もれた状態となっているのが現状です。

 そこで思いついたのが、「全国展開プロジェクトでのウォーキングによる観光開発事業で活用した坂町ウォーキング道が、地域産業資源にならないか」ということでした。ウォーキング道の指定は例がないため市場は限りなく大きく、“ウォーキング”で売り込む余地、呼び込む余地が無限にあると考えました。

 坂町商工会では今年4月、「町内に張り巡らされ、ネットワーク化された“ウォーキング道全体を地域資源として捉えて”活用する」ことでウォーキング客の誘客や、ウォーキング関連商品の取り扱い事業者の増加が図れることなどを特記事項に加え、全国でも例のないような町内全体のウォーキング道を地域資源として申請。再三の修正を重ね、追加指定にこぎつけることができました。

 追加指定を受けて、坂町商工会では「全国展開パートⅡ委員会」を開催。既存特産品の見直しや、ウォーキングに関連した新特産品の開発に乗り出すことを決めました。地元会員の出資会社“広島東部開発株式会社”が事業の受け皿となり、全国展開パートⅡ委員会と二人三脚で商品開発や販路開拓を行います。特産品の見直しや開発には、今年度から始まった「地域力連携拠点事業」を活用。専門家の派遣を受けて事業を進めていくことにしています。

 事業計画では、全国展開プロジェクトで開発した“ようよう芋”のパッケージをリニューアルします。専門家のアドバイスを受けながら、より売れるデザインを追求していきます。地元特産の芋などを使った生菓子や焼き菓子の新開発や、全国展開プロジェクトで試作した地元産かきと芋の会席料理“海せん山せん御膳”の改良にも取り組みます。タオルやTシャツ、ポロシャツなどウォーキンググッズの試作も予定しています。

 かきや自動車部品と異なり、ウォーキング道となれば町外すべてがマーケットで、ウォーキングに関連するすべての取り組みが支援対象となります。ウォーキングに役立つものを開発して売り込みを図り、ウォーキング事業にさらに弾みをつけたいと考えています。

●お問い合わせ/坂町商工会 TEL(082)885-1200

坂町商工会
詳細:https://www.active-hiroshima.jp/news/index.php?id=1888

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